世界で消費される綿花の大半はアジアを中心とする途上国の小規模農家によって栽培されています。栽培現場では、農薬や化学肥料の過度の使用による環境汚染、働く人の健康被害、児童労働や強制労働などの人権問題が顕著になっています。こうした問題を、持続可能な栽培方法に基づいて世界的に解消しようとする潮流を受け、2021年5月末に「日本サステナブル・コットン・イニシアチブ」が発足しました。
ACE も、このイニシアチブに賛同団体として加入しております。このような業界内のプラットフォームは大変重要であり、 ACEとしても、このイニシアチブがスタートしたことを歓迎いたします。インドのコットン産業における児童労働の根本的解決のためには、ビジネス側の変容も不可欠です。日本の繊維産業においては、残念ながら企業によって問題の認識に未だ大きなバラつきがあります。このイニシアチブが関心喚起のきっかけになることを願っています。後もも、各企業のサプライチェーン上の人権問題への取り組みをサポートさせていただきます。
このイニシアチブは、日本企業や関連団体がサステナブル・コットンを普及させる上での障壁を取り除き、その調達量を増やすための具体的な行動計画の策定につなげる支援を通じ、コットンを巡る日本国内外におけるサプライチェーン上の課題解決に貢献することを目指し、同じ目標を持つ世界的なイニシアチブとも連携を図ります。また、参加企業がサステナブル・コットンの責任ある原材料調達に自社にあう形で取り組めるよう、環境整備を行なっていきます。
イニシアチブについてはこちらをご覧ください。
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