2020年10月19日 シカゴ
シカゴ大学の外郭研究機関"NORC"は、米国労働省の国際労働局(ILAB)からの委託を受けて2018-19年のカカオ収穫期に収集した情報と過去の対照期間のデータに基づき、コートジボワールとガーナのカカオ栽培地域における児童労働削減の進捗状況に関する最終報告書をまとめ、このたび発表しました。
報告書によるとカカオの世界二大生産国における児童労働者の数は156万人。そのうちコートジボワールが約79万人、ガーナが約77万人で、いずれもその多くが危険有害労働に該当する労働に従事しているとのことです。また、同報告書はカカオ生産地域の農業世帯においては5-17歳の子どもの45%(2ヵ国の平均)が、カカオ生産にまつわる児童労働に従事しているとしています。
<主要データ>
■ カカオ生産にまつわる児童労働に従事している子どもは156万人。うち、コートジボワールが約79万人、ガーナが約77万人。
■ カカオ生産にまつわる危険有害な児童労働に少なくとも1つさらされている子どもは148万人。うち、コートジボワールが約77万人、ガーナが約71万人。
■カカオ生産地域の農家世帯において、5-17歳の子どもの45%が、カカオ生産にまつわる児童労働に従事 (2ヵ国の平均)。 国別でみると、コートジボワールは38%、ガーナは55% 。
■ カカオ生産地域の農業世帯において、5-17歳の子どもの43%が、カカオ生産にまつわる危険有害な児童労働に従事(2ヵ国の平均) 。 国別でみると、コートジボワールは37%、ガーナは51% 。
また、約300ページにわたる報告書には、カカオ生産に関する諸背景を踏まえてどのような介入が効果的であるかについても示唆しています。
詳細については下記URLをご参照ください:
(NORC発表サイト)
Assessing Progress in Reducing Child Labor in Cocoa Growing Areas of Côte d’Ivoire and Ghana |
(発表資料全文)